繕いの器

今年も弊工房で制作した器のお直しのご依頼を受け、繕いを行いましたのでそのお知らせを兼ねて2つほど事例をご紹介いたします。

こちらは取っ手の破損でお預かりした粉引マグカップ。糊漆で繋げた後、錆漆、呂色漆と重ね最後に銀を蒔いて完成しました。

こちらは縁に数か所欠けが出てしまった粉引こども茶碗。欠けの大きい所は地の子錆から始め、次にキメの細かい霧子(きりこ)錆を重ねて口縁をフラットに整えている途中の段階です。

これは見た目の色のバランスから銀は蒔かず、最後に呂色漆を数回重ねて完成とします。



今年も弊工房の器を沢山の方にお使い頂き本当にありがとうございました。

T POTTERY 陶芸工房では弊工房が制作・販売した器で使っているうちに欠けたりひびが入ってしまったものをお預かりし、この様に漆による繕いを行っています。

詳しくは工房HP「繕いの日」をご覧ください。